金融機関にとって、デジタル技術は差別化のための主要な手段であり、競争条力強化の手段として進化してきました。金融サービスを利用する消費者は、自身の金融情報に簡単にアクセスでき、いつどこでも融資や預金口座の開設を申し込んだり、遠隔操作で取引を行ったりできることを期待するようになりました。規模の大小にかかわらず、デジタル機能を提供できない金融機関は急速に市場シェアを失い、デジタル革命の波に取り残されてしまいます。
行内の業務効率向上、手続きの簡素化、行内コミュニケーションやデータへのアクセスの拡大するための選択肢を模索している金融機関にとって、デジタル技術の導入は非常に重要です。
従来、銀行や信用組合はこれらのニーズを満たすために独自のテクノロジーソリューションを行内で設計・構築する以外に選択肢はありませんでしたが、クラウドサービスの成熟によってパッケージを購入するという選択肢が出来るようになりました。
このホワイトペーパーでは、過去5～10年の間にITベンダーの状況がどのように変化したかを検証し、パッケージ購入のメリットをこれまで以上に説得力のあるものにしています。また、さまざまな規模の金融機関や、幅広い戦略的目的を持つ企業との何百もの契約から得られたインサイトや先行事例をもとに、金融機関が大規模なDXに取り組むための実用的なロードマップを紹介しています。
